代表挨拶

私ども疾病予防保健管理センターは、10年以上にわたり医療・保健・公衆衛生の分野で様々な社会課題と向き合ってまいりました。急速に進行する高齢化社会・疾病構造の変化・健康観の多様化など複雑な社会課題の解決において、公衆衛生学的アプローチの重要性を強く感じております。臨床医学とは異なる「集団としての健康」という視点から、専門性の高い人材を結集し、新たな健康文化の確立に向けて取り組んでおります。

救急医療の現場で日々接する患者には、病気やけがの背景に共通する社会的要因があるのではないかと疑問を抱くようになりました。24時間絶え間なく運び込まれてくる患者を目の当たりにして、どうしてこのタイミングで救急外来に運び込まれることになったのか、未然に防ぐことはできなかったのか。。。当時その場で感じた些細な違和感と疑問を追求し始めたことがきっかけとなります。

病の「原因の原因」とも言えるより川上にある要因を見つけ出しコントロールすることができれば、救急搬送される患者を減らし、人々の健康に寄与できるのではないかと考えるようになりました。

これらの問題を追究するには、ひとりの人を診る臨床医療とは異なる視点??すなわち、公衆衛生という視点が不可欠になります。

今日の健康問題は個人の責任だけではなく、社会全体で支え合うべきだと考えます。その根底には個人の努力だけではどうすることもできない社会的・環境的要因[健康の社会的決定要因:SDH]が大きく影響すると考えています。個人の疾病に着目するだけではなく、社会の構造[働き方・制度・組織設計]が健康に与える影響を見据えて、社会[会社・集団]が中心となり個々の健康を支える予防重視の仕組みを作っていくことが大切であると考えます。

このような思いから公衆衛生・社会疫学の視点を通して、より多くの人々の健康に影響を与えたいと志すようになり「社会を診る」をテーマに創業しました。